モバイルバッテリーの選び方は? 長持ちさせるコツや使用時の注意点も
- 2020.06.22
- 周辺機器
外出先や停電時などの緊急時に大活躍するのがモバイルバッテリーです。今、さまざまなモバイルバッテリーが登場しているので、どの種類を選べばいいのか悩んでいる方は多いでしょう。しっかりと考えて選ばなければ、いざ必要なシーンで使いづらさを感じてしまうことになります。
そこで、本記事では、モバイルバッテリーの選び方などについて解説しましょう。
この記事を読むことで、モバイルバッテリー選びで押さえておきたいポイントが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.モバイルバッテリーにはどんな種類があるの?
最初に、モバイルバッテリーの主な種類をチェックしておきましょう。
1-1.機器の充電に利用できる予備電源
モバイルバッテリーは、スマホ・タブレット・モバイルWi-Fiルーター・ノートパソコンなど電子機器の充電に利用できる予備電源です。通勤通学・旅行や出張の際に充電がなくなると、コンセントのある場所を探さなければなりませんが、モバイルバッテリーがあればその場で充電できます。遠出をする際には、必需品ともいえるスマホアクセサリーです。遠出の外出時だけでなく、地震や台風など災害時に電気が使えなくなった際も、モバイルバッテリーが大活躍するでしょう。万が一のときのために、モバイルバッテリーを数台持つ方も増えています。
1-2.充電方法で分かれる3種類
モバイルバッテリーはさまざまな種類がありますが、充電方法によって3種類に分けることができます。ケーブル型・コンセント型・無線点型(ワイヤレス充電)で、それぞれの特徴は以下のとおりです。
- ケーブル型:ケーブルにつないで充電するタイプ。使いやすく、持ち運びしやすい
- コンセント型:直接コンセントに指して充電するタイプ。容量が多く、充電も速い
- 無線点型(ワイヤレス充電):モバイルバッテリーとスマホを触れさせるだけで充電できるタイプ
2.モバイルバッテリーの選び方は?
それでは、モバイルバッテリーの選び方について解説します。
2-1.1番の注目ポイントは容量
モバイルバッテリーを選ぶ際に、1番注目してほしいポイントは容量です。モバイルバッテリーの容量は、「○○mAh」と記載されています。電気を貯(た)めておける量を示しており、満タンの状態で何回スマホなどを充電できるのか判断できる目安になるでしょう。だいたい10,000mAhでiPhoneを4~5回、iPadを1回程度充電できます。数値が多くなればなるほど、容量も大きくなるのでたっぷり充電したい方は、容量が大きいタイプを選ぶといいでしょう。普段持ち歩くことが多いなら1~2回分、旅行などでたくさん使いたいときは3~4回分充電できるタイプがオススメです。
2-2.容量と併せて出力もチェック!
容量と併せてチェックしておきたいのが、モバイルバッテリーの出力です。スマホだけでなくタブレット・ゲーム機などバッテリー容量が多い機器を充電する際は、出力数(ワット数)が大きいものを選びましょう。基本的に、モバイルバッテリーの出力電力と電流は、W(ワット)とA(アンペア)で表記されています。一般的に、ワット数が大きいものほど充電スピードが速く、2A以上だと安定的に充電が可能です。バッテリー容量が多い機器を充電したい方は、ワット数とアンペア数もチェックしておきましょう。
2-3.端末とモバイルバッテリーをつなぐポート数
モバイルバッテリーを選ぶ際は、ポート数にも注目してください。ポートとは、USBケーブルを挿入できる差し込み口のことで、モデルによって搭載しているポート数が異なります。主に、容量の少ないモバイルバッテリーはポート数が1~2つ、容量の大きいタイプは3~5つほどついているでしょう。複数の端末を同時に充電する機会が多い方は、ポート数が多いモデルがおすすめです。ただし、モバイルバッテリー全体で合計出力数が決まっているものは、同時に複数の端末を充電すると1つの端末に流せるアンペア数が少なくなってしまうので注意してください。
2-4.本体のサイズ・重さ
モバイルバッテリーは持ち運ぶことが多いので、本体のサイズと重さにも意識を向けなければなりません。特に、小さなバッグに収納したり、小さなバッグに入れたりすることが多い方は、サイズに注意してください。一般的に、容量が大きいものはサイズが大きく、持ち運びには不便を感じることがあります。軽量仕様のモバイルバッテリーならスリムで持ち運びやすいのですが、充電回数が限られているので注意しなければなりません。容量か持ち運びやすさ、どちらを重視するかは使用用途によって異なるでしょう。
3.おすすめのモバイルバッテリー4選
ここでは、おすすめのモバイルバッテリーを4つ紹介します。
3-1.大容量モデルの「BMB-PDH202」
大型タブレット・スマホなど複数回充電したい方にお勧めしたいのが、BLUEDOTから発売されている大容量モデルの「BMB-PDH202」です。USB Type-CとType-Aをそれぞれ1基備えており、容量20,000mAhとなっているのでノートパソコンでも数回充電できます。液晶のインジケーターも備わっているため、1%刻みでバッテリー残量が把握できるのも便利な機能です。
3-2.スマホが2回充電できる「BMB PD101」
「BMB PD101」も先ほど紹介したBLUEDOTから発売されているモデルで、スマホを2回ほど充電できる容量10,000mAh前後の容量となっています。最新のiPhone・iPad・Androidスマホの急速充電に対応しているほか、USB Type-Cポートを使えば4時間半ほど、USB Type-Aなら約6時間でフル充電が可能です。さまざまな価格サイトでも、上位にランクインしているほどの人気モデルとなります。
3-3.スマホに張りつけられる「BrickPower」
ケーブルが不要なモバイルバッテリーとして人気を集めているのが、「BrickPower」です。ワイヤレス充電を意味するQi規格を搭載しているため、最新のiPhoneにくっつけるだけで充電できるという優れものとなっています。モバイルバッテリーの裏には吸盤があり、何度でもスマホに取りつけることができ、別売りのLEDライトやBluetoothスピーカーをドッキングすることも可能です。シチュエーションに合わせてさまざまな使い方ができるでしょう。
3-4.出張時などに役立つ「Anker PowerCore Fusion 5000」
Ankerから発売されている「Anker PowerCore Fusion 5000」は、ビジネス面で役立つモバイルバッテリーです。出張やノマドワークなど外で仕事をするときに、iPhoneやAndroidスマホなど多くのスマホを約2回前後充電できます。コンセントプラグがついているUSBアダプターとモバイルバッテリーが1つになっている便利アイテムです。また、コンセントプラグは折りたたみ式になっているため、バッグに入れても場所を取りません。
4.モバイルバッテリーを長持ちさせるコツ
ここでは、モバイルバッテリーを長持ちさせるコツについて解説します。
4-1.高温・多湿になる場所に保管しない
モバイルバッテリーは精密機器と同じなので、高温・多湿になる場所での保管は避けましょう。ほとんどのモバイルバッテリーは45度を超えると異常発熱が起こったり、発煙や発火の原因になったりする危険が増します。5~45度の間なら安心して使用できるので、なるべく高温・多湿になる場所を避けて保管することが、長持ちさせるコツです。特に、夏場の自動車内や直射日光の当たる場所には置かないようにしましょう。また、浴室など湿度が高い場所に放置するのもNGです。
4-2.リチウムイオン電池が搭載されているタイプを選ぶ
モバイルバッテリーを長持ちさせたいのなら、リチウムイオン電池が搭載されているタイプを選ぶのがポイントです。リチウムイオン電池は、くり返しの利用に強い電池だといわれています。モバイルバッテリーだけでなく、パソコン・スマホ・電気自動車にも使われていますが、充電・蓄電のスピードと容量が一般的な乾電池よりも優秀です。リチウムイオン電池を使ったモバイルバッテリーは、長く使い続けることができるでしょう。
4-3.蓄電完了後はコンセントをすぐに抜く
モバイルバッテリーの蓄電が完了した後は、すぐにコンセントを抜いてください。蓄電が終わってもコンセントを差したままにしている人がいますが、リチウムイオン電池の放電状態が続き、早期劣化の原因になってしまいます。逆に、モバイルバッテリーへ大きな負荷がかかることになるので注意が必要です。モバイルバッテリーを蓄電させるときは、コンセントを差したままにしないよう気をつけてくださいね。
4-4.残量が0%になる前に蓄電することも大事
モバイルバッテリーに蓄電させるときは、本体の電力が0%になる前が理想です。ガラケー時代のときは、完全に0%になってから充電させたほうがいいといわれていましたが、リチウムイオン電池が搭載されているモバイルバッテリーは別物と思ってください。リチウムイオン電池搭載の対応は、0%から充電してしまうと過充電になってしまい、劣化の原因となります。そのため、蓄電された電力がまったくなくなる前に充電することを心がけましょう。
5.モバイルバッテリーに関してよくある質問
モバイルバッテリーに関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.対応機種にも注目すべきか?
A.モバイルバッテリーには対応していても、ケーブルが対応していないスマホがあります。そのため、モバイルバッテリーの対応機種にも注目しておかなければなりません。特に、モバイルバッテリーでスマホを充電する機会が多い方は、ケーブルの対応機種に含まれているかパッケージを確認してください。
Q.便利な機能は?
A.急速充電・USB PD・ソーラー充電など、モバイルバッテリーのモデルによってさまざまな機能が搭載されています。特に、最近注目されているのがソーラー充電機能です。ソーラーパネルで電力を作ることができるため、アウトドアなど屋外でモバイルバッテリーを使用する方には便利な機能といえるでしょう。
Q.使用時の注意点は?
A.充電する際に、スマホやタブレット本体の電源をずっと入れたままにしないことです。スマホ・タブレットの電源をずっと入れたままにしておくと、モバイルバッテリー本体の劣化が速まってしまいます。スマホやタブレット本体にもダメージを与えかねないので注意が必要です。
Q.PSEマークとは?
A.電気用品安全法という基準をクリアした製品だけが承認されるマークのことです。PSEマークがついているモバイルバッテリーは、安心して使うことができるでしょう。逆に、PSEマークがついていないモバイルバッテリーは、基準をクリアしていない証拠なので故障や発火の危険があります。不製品も多数流出しているため、購入時はPSEマークの有無にも注目してください。
Q.モバイルバッテリーの買い換えサインは?
A.充電に時間がかかるようになったり、本体に蓄電された充電がすぐになくなったりする場合は、モバイルバッテリーの寿命が関係しているでしょう。また、スイッチを押しても充電されない・本体が膨らんでいる・熱くなるケースも要注意です。そのまま使っていると発火の恐れがあるため、早めに買い換えることをおすすめします。
まとめ
モバイルバッテリーは、外出時や地震などの緊急時にスマホ・タブレットなどの充電に役立つアイテムです。さまざまな種類がありますが、モバイルバッテリーを選ぶ際は、特に容量・出力・ポート数・本体のサイズと重さに注目してください。自分がどこでどのように使うのか、使用するシーンを想像すれば、最適なモバイルバッテリーを選ぶことができるでしょう。容量によって価格も異なるため、予算を踏まえつつも、複数のモデルを比較しながら目的に合った種類を選んでください。
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