プリンターの選び方は? ポイントや用途に応じた選び方を詳しく解説
- 2020.06.22
- 周辺機器
プリンターはさまざまな機種があるため、選ぶ際は迷うことがあるでしょう。年々プリンターの機能が向上していることもあり、どんなポイントに注意して選べばいいのか、コスパに優れているものはどれかなど、疑問も出てくると思います。プリンターを購入する際は、人気メーカーや選び方のポイントを知っておくと安心です。
そこで、本記事では、プリンターの種類やおすすめの機種などについてご紹介します。
不要になったプリンターをお持ちの方は、古いプリンターの処分方法も併せて覚えておきましょう。
1.プリンターにはどんな種類があるのか?
まず、プリンターの種類についてご紹介します。
1-1.インクジェットプリンター
インクジェットプリンターは、家庭で幅広く使われているタイプです。印刷コストを抑えたものが多く、コスパに優れているのが特徴でしょう。写真や文書の印刷に適しています。本体価格も比較的安価なのがメリットです。
1-2.レーザープリンター
レーザープリンターは、文書を大量印刷する際に便利なタイプです。高速印刷してくれるため、効率よく印刷したい方や業務用として使う方に適しています。カラーレーザータイプやモノクロレーザータイプなどの種類があるため、用途に合わせて選んでください。
1-3.フォトプリンター
フォトプリンターは、写真を手軽に印刷できるプリンターです。パソコンがなくても印刷ができ、省スペースで場所を取らないのがメリットでしょう。
2.プリンターを選ぶ際のポイント
プリンターを選ぶ際は、どんなポイントに気をつければいいのでしょうか?
2-1.機能
プリンターは、ニーズによって求める機能が異なります。プリンターは年々多機能になっているため、求める機能を絞り込んでから比較するといいでしょう。スキャナー・ファックス機能搭載・対応メディア・Wi-Fi接続機能の有無などの機能を確認しておくと安心です。
2-2.インクの形状
インクの形状はさまざまです。インクは、トナー・一体型・独立型があります。
2-2-1.トナー
トナーはレーザープリンターで使われることが多いタイプです。大量印刷に耐えることができる容量を持っていますが、購入費用が高いデメリットがあります。
2-2-2.一体型
一体型はコンパクトなインクカートリッジです。フォトプリンターに使われているケースが多いでしょう。コンパクトで便利な反面、1色がインク切れすると、印刷できなくなってしまうデメリットがあります。
2-2-3.独立型
独立型は各色が別々の容器に入っているタイプです。ランニングコストに優れ、インク切れが起きても不足したインクを交換するだけで、すぐに印刷を再開できるのがメリットでしょう。インクジェットプリンターで幅広く採用されているインクの形状です。
2-3.インクの種類
プリンターのインクには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を覚えておきましょう。
2-3-1.顔料
顔料は階調に優れており、高精細な写真印刷を希望する方におすすめです。黒の再現力が高いため、文字印刷も美しく仕上がります。
2-3-2.染料
染料は、顔料より安価で入手できるインクです。発色がいいため、光沢紙との相性がいいとされています。家庭用として写真印刷する場合、コスパがいい染料がおすすめです。
2-3-3.顔料と染料を組み合わせたもの
顔料と染料と組み合わせたタイプもあります。高精細かつ色再現が美しいことから、写真と文字の印刷がきれいにできるのがメリットです。
2-4.対応用紙サイズ
プリンターによって、対応用紙サイズが異なります。特に、大判用紙への印刷ができるモデルを探している方は、A3やB4などに対応しているか確認したほうがいいでしょう。
2-5.消費電力
消費電力に着目して選ぶ方法があります。レーザープリンターはトナーを使用するため、消費電力が比較的大きめです。省エネを意識したい場合は、インクジェットプリンターなど消費電力が小さいものを選んだほうがいいでしょう。
3.人気のプリンター10選
人気のプリンターをピックアップしてご紹介します。
3-1.キャノン PIXUS TS8330
PIXUS TS8330は、Wi-Fi機能が強化されたモデルで、スマホからでも簡単に印刷でき、さらに色補正機能も整っているのが特徴です。独立型の染料インクで、黒だけ顔料インクを採用しています。高精細な仕上がりが期待できるでしょう。タッチパネルで操作が簡単で、誰でも使いやすいモデルです。価格は、2万2,500円前後となっています。
3-2.キャノン G6030
G6030は、印刷にかかる費用を大幅に抑え、コスパに優れたモデルです。染料インクをベースに黒は顔料インクを採用し、高精細で美しい印刷ができます。Wi-Fi接続でも有線接続でも使用可能です。スマホとの連携もでき、パソコンで操作をしなくても印刷できます。価格は、4万2,129円前後です。
3-3.キャノン Satera MF644Cdw
Satera MF644Cdwは、ファックスに対応したインクジェットプリンターです。1回のスキャンで両面を読み取ることができます。自動原稿送り機能が搭載されているため、複数枚の原稿でもスムーズに読み取り可能です。ビジネスシーンでも幅広く使われています。価格は、4万6,209円前後です。
3-4.キャノン Satera MF242dw
Satera MF242dwは、モノクロレーザープリンターです。Wi-Fiのアクセスポイントがなくても接続できる設計となっており、業務用としても使用されています。高速印刷で、ストレスなく作業できるのがメリットです。価格は、1万8,678円前後となっています。
3-5.エプソン EP-882A
EP-882Aは、6色染料インクを搭載したインクジェットプリンター複合機です。シンプルなデザインでインテリアに馴染(なじ)みやすく、タッチパネルで操作が簡単にできます。CDやDVDなどのレーベル印刷も可能で、スマホとの連携もできるのが特徴です。価格は、2万1,582円前後となっています。
3-6.エプソン カラリオ EW-452A
カラリオ EW-452Aは、自動両面印刷ができるモデルです。染料インクと黒の顔料インクを使用しています。文字や細い線を美しく再現できるのが特徴です。アプリをダウンロードすれば、スマホやタブレットとの連携も簡単にできます。価格は、1万円前後です。
3-7.エプソン ビジネスインクジェット PX-M5081F
ビジネスインクジェット PX-M5081Fは、A3ノビに対応した大判印刷プリンターです。A3サイズの自動両面印刷・自動両面コピー・スキャンができます。設置場所に応じ、高さ調整できるのがメリットです。価格は、3万4,800円前後となっています。
3-8.ブラザー ブリビオ MFC-J6983CDW
ブリビオ MFC-J6983CDWは、A3サイズに対応した高速インクジェットプリンター複合機です。独立型の3色インクを搭載し、低コストで印刷できる設計となっています。大容量の2段給紙トレーで、大量印刷もスムーズにできるのが特徴です。価格は、4万1,770円前後となっています。
3-9.ブラザー ジャスティオ DCP-L2550DW
ジャスティオ DCP-L2550DWは、モノクロレーザープリンターです。厚手の用紙でも曲がりにくい排紙設計となっています。トナーとドラムを分離できるようになっており、ランニングコストを抑えて印刷できるのがメリットです。価格は、2万280円前後となっています。
3-10.ブラザー ジャスティオ MFC-L8610CDW
ジャスティオ MFC-L8610CDWは、ファックス機能を搭載したカラーレーザープリンター複合機です。高精細な画質で、高速印刷ができるモデルとなっています。モノクロ・カラーともに低コストで印刷できるのがメリットです。価格は、5万7,788円前後となっています。
4.用途にあったプリンターの選び方
プリンターは、用途を考えて選ぶことが大切です。選び方のポイントをご紹介します。
4-1.年賀状など文字印刷が中心の場合
家庭用として年賀状など文字印刷を中心に使用する場合、できるだけ省スペースなインクジェットプリンターを選ぶといいでしょう。顔料の黒インクを採用しているモデルであれば、より美しい仕上がりが期待できます。
4-2.写真印刷を中心に行う場合
写真印刷を中心に行う場合は、6色や8色のインクを使用したモデルがおすすめです。高精細で美しい写真を印刷できます。
4-3.レーベル印刷などを行いたい場合
レーベル印刷を行いたい場合は、専用トレーなどを付属したモデルを選びましょう。アプリなどを入れることで、自宅でも簡単にレーベル印刷ができます。
4-4.業務用として使用したい場合
業務用として使用したい場合は、高速印刷ができるモデルがおすすめです。会議資料など大量印刷を要する場面でも、印刷速度が速いと作業効率が飛躍的に上がります。
5.古いプリンターを処分する方法
買い替えなどで古いプリンターが不要になる場合は、プリンターの処分方法も覚えておきましょう。
5-1.自治体回収
自治体回収では、粗大ゴミとして分類する場合が多くなっています。粗大ゴミは自治体への申請後、手数料分の粗大ゴミ処理券を購入して支払ってください。自治体の粗大ゴミは、回収日が月2回程度となっている場合がほとんどで、処分までに時間がかかるのがデメリットです。また、自治体の中には、小型家電として回収しているところもあります。小型家電リサイクルボックスに投入するだけでリサイクル回収が完了する方法で、誰でも無料で利用可能です。とはいえ、小型家電リサイクルボックスは投入口のサイズが決まっているため、サイズが大きなプリンターだと、利用できない場合があるでしょう。
5-2.回収サービス
不用品回収業者や無料回収業者のサービスを利用する方法があります。不用品回収業者は、プリンター1点でも引き取りに来てくれるのがメリットです。とはいえ、出張回収が基本であるため、回収費用に出張費用が加算される場合があるので注意してください。無料回収業者は、パソコンやディスプレーなど業者が指定する送料無料対象品目と同こんの場合、プリンターを無料回収してくれるサービスです。送料無料対象品目を同時処分する場合であれば、お得にプリンターを処分できる方法でしょう。
5-3.買取サービス
リサイクルショップなどに買取を依頼する方法があります。不用品回収業者でも買取に対応しているケースもあるでしょう。リサイクルショップの場合、査定基準が厳しいため、状態が良好な有名メーカーや人気モデル以外は、買取不可となる場合があります。買取サービスを利用する際は、細かな部分まで掃除をし、付属品や取扱説明書などをそろえておきましょう。見栄えが良くなるだけで、査定額が上がる可能性があります。パソコンや周辺機器などの買取を専門に扱う業者であれば、幅広いメーカーに対応しているので、高額買取になる場合があるでしょう。
5-4.ネットオークション
ネットオークションなどを使って自分でリセールすると、希望価格で出品できるのがメリットです。ただし、ネットオークションなどの個人売買は、価値観の相違や画像とイメージが違うなどの理由から、トラブルになることがあります。プリンターの状態が購入希望者にきちんと伝わるよう、画像や商品紹介文を工夫しましょう。
6.プリンターの選び方でよくある質問
プリンターの選び方に関する疑問を集めました。
Q.プリンターを選ぶ際は、メーカーごとの特徴を把握しておいたほうがいいのか?
A.はい、メーカーごとの特徴を把握しておいたほうが、希望に近いものを見つけられます。いくつか候補となる機種をピックアップし、納得できるプリンターを選びましょう。
Q.カラー印刷の場合、1分間にどのくらいの枚数をプリントできるのか?
A.インクジェットプリンターとレーザープリンターで印刷可能枚数に違いがあります。インクジェットプリンターの場合、5〜10枚程度です。レーザープリンターの場合、20〜40枚程度と高速印刷ができます。
Q.持ち運びをしたい場合に適しているプリンターは?
A.モバイルプリンターと呼ばれる小型で軽量のプリンターです。モバイルプリンターは、インクジェット方式と感熱方式があります。感熱方式に用いるのは普通紙ではなく、感熱紙です。業務用として持ち運ぶことを想定している場合は、大手メーカーから発売されているモバイルプリンターも視野に入れてみましょう。
Q.メーカーによって印刷の色味に違いはあるのか?
A.はい、あります。プリント見本などを比較し、色味の違いを確かめてみましょう。好みの色合いを再現しているプリンターを選んでください。
Q.ファックス機能を搭載した複合機が欲しい場合は、どのメーカーを選ぶべきか?
A.ブラザーのプリンターは、ファックス機能を搭載したモデルを多く発表しています。同一メーカーでも機種によって機能の違いがあるため、しっかり比較して選びましょう。
まとめ
プリンターは、メーカーごとに特徴が異なります。インクジェットプリンターとレーザープリンターによる違いもあるため、用途に見合うプリンターを選ぶことが大切です。プリンターを選ぶ際のポイントを覚えておき、使いやすいプリンターを見つけてください。
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