Wi-Fiルーターのおすすめを紹介! 選び方や使い方のポイントも解説

Wi-Fiルーターのおすすめを紹介! 選び方や使い方のポイントも解説

Wi-Fiルーターにはさまざまな種類があるので、どれを選べばいいのか分からずに悩んでいる方は多いでしょう。適当に選んでしまうと、「違うものにしておけばよかった」と後悔することに……。後悔しないためにも、Wi-Fiルーターの選び方などを解説します。

この記事を読むことで、Wi-Fiルーターのおすすめや使用時の注意点なども分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.Wi-Fiルーターの役割は?

最初に、Wi-Fiルーターがどのような役割を担う機器なのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.2つ以上のネットワークを相互に接続する通信機器

Wi-Fiルーターを簡単に説明すると、異なる2つ以上のネットワークを相互に接続するための通信機器です。つまり、パソコンやスマホなど複数の機器をインターネットにつなげるためには、Wi-Fiルーターが必要となります。複数の機器をつないだ状態がルート選択機能といわれているため、ルーターと呼ばれているというわけです。Wi-Fiは接続できる範囲が決まっているので、広いオフィスや空間ではなかなかインターネットに接続できません。けれども、Wi-Fiルーターを使えば、広いオフィスでもすべての人がインターネットに接続できます。

1-2.IPアドレスを自動的に振り分ける

Wi-Fiルーターは、IPアドレスを自動的に割り振りする役割も担っています。インターネットで情報をやり取りするには、ユーザーがリクエストしたWebサイトの情報をどのコンピューターに届ければいいのか明確になっておかなければなりません。そのため、インターネットを使うコンピューターには、住所となるIPアドレスが割り振られていることが必要です。そして、このIPアドレスを各コンピューターに自動で割り振ってくれるのが、Wi-Fiルーターとなります。

2.Wi-Fiルーターの選び方

ここでは、Wi-Fiルーターの選び方で押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。

2-1.使用環境と利用人数に合っているか

とりあえず自分に合ったWi-Fiルーターを使いたいという方は、Wi-Fiの使用環境とインターネットの利用人数を目安に選んでください。それぞれのWi-Fiルーターに、推奨環境として間取りや利用人数・接続台数などがカタログやホームページ等で公開されています。なぜ推奨環境が記載されているかというと、使用環境や利用人数の違いによって、搭載するアンテナ数が異なるからです。アンテナ数が多ければ多いほど通信速度が速くなり、より遠くまでWi-Fiを飛ばすことができます。ちなみに、ポイントは使用環境の間取りや利用人数よりも少し余裕のある製品を選ぶことです。

2-2.チェックしておきたい通信規格

Wi-Fiルーターを選ぶ際は、通信規格も必ずチェックしておきたいポイントです。Wi-Fiルーターのカタログを見ると分かるように、「Wi-Fi 6」や「Wi-Fi 5」など記載されています。6や5といった数字は世代を表しており、最新のWi-Fiであればあるほど数字が大きくなるでしょう。なお、最新のWi-Fiルーターであるほど最大通信速度が速く、周波数も電波干渉が少なく安定した通信ができます。これから新しいWi-Fiルーターを購入するのなら、高速で多台数接続に強い最新モデルを選んだほうがいいでしょう。

2-3.セキュリティー規格も要チェック!

Wi-Fiルーターを選ぶ際は、セキュリティー面がしっかりしているか配慮しなければなりません。セキュリティーが安定していないと、通信内容が盗聴されたり、第三者が無断で利用したりする恐れがあるからです。セキュリティー面をきちんと安定させたい方は、セキュリティー規格に注目しましょう。セキュリティー規格の種類と特徴は以下を参考にしてください。

  • WPA3:2018年に策定の最新規格。SAEと呼ばれる新しい認証技術を使っている
  • WPA2:WPAをさらに強化した規格で、解読されにくい暗号通信が行える
  • WPA:WEPの弱点を補強したもの
  • WEP:無線LAN用に誕生した最新の暗号化技術

2-4.無線セットアップ(自動接続機能)

初めてWi-Fiルーターを使う人にとっては、きちんと設定ができるか不安になっていると思います。そこで、ぜひ注目してほしいのが無線セットアップ(自動接続機能)の種類です。現在のWi-Fiルーターは、ほとんどが簡単な操作で接続設定ができる機能を搭載しています。けれども、機種によって対応する機器が異なるのできちんと確認しておかなければなりません。無線セットアップの種類は以下のとおりです。

  • AOSS:バッファローの無線LANルーターが搭載する自動接続機能。AOSSに標準対応した機器同士のみ利用できる
  • AOSS2:バッファロー提供の無線LANルーターに搭載された機能で、Windows・Mac OS・iPhone・Androidなどあらゆる機器で利用できる
  • WPS:世界で標準的な無線LANの自動接続機能。iPhoneには対応していない
  • らくらく無線スタート:NECが提供しており、AndroidやiPhoneでの自動セットアップが可能。ただし、パソコンの場合はソフトをインストールする必要がある

3.おすすめのWi-Fiルーター5選

ここでは、おすすめのWi-Fiルーターを5つ紹介しましょう。

3-1.NEC 11ac対応の無線LANホームルーター

独自の技術を使用したWi-Fiルーターで、家庭用として人気があります。高速通信の実現はもちろんのこと、全方位に電波を飛ばすことのできるNEC独自技術のアンテナを搭載しているのが特徴です。そのため、従来の商品よりも快適な通信エリアを、なんと15%ほど拡大することができます。また、セキュリティー面にも配慮されており、「AES」と「WEP」の2つのセキュリティー方式が同時に利用可能です。

3-2.バッファロー Qrserup エアステーション WCR-1166DS

手のひらサイズでスッキリと設置できるのが特徴なバッファローのWi-Fiルーターです。過程でコンパクトなWi-Fiルーターを使いたいと思っている方におすすめします。また、価格も手頃なので初めてWi-Fiルーターを使う方にとっても購入しやすい点がメリットです。さらに、専用のアプリを使うことで、スマホを使って簡単に設定できます。

3-3.エレコム ギガビットルーター WRC-X3000GS

Wi-Fi 6の技術を搭載しているため、高速通信を実現し4Kテレビなど快適な視聴が可能です。通信帯域を分割すれば同時に複数の端末と通信できるのはもちろん、通信効率が大きく向上します。また、次世代方式によって「IPv6」と「IPv4 over IPv6」と2つの技術が利用でき、快適なインターネットを楽しむことができるでしょう。家庭用でも通信速度をこだわりたい方におすすめのWi-Fiルーターです。

3-4.ASUS デュアルバンドゲーミング RT-AX88U

ゲーミング用としてのWi-Fiルーターを検討している方におすすめしたい商品です。次世代規格であるWi-Fi 6を搭載しているのはもちろん、ネットワーク環境を最大限に向上させることができます。一般的なWi-Fiルーターと比較すると、およそ2.3倍もの高速通信が可能です。スムーズにゲームをプレイできるだけでなく、セキュリティー面も万全なので不正アクセスからデータを守ることができます。

3-5.TP-Link デュアルバンド無線LANルーター AX1500 ARCHERAX10

ビームフォーミング技術と4つのハイゲイン外部アンテナが搭載されているので、より広いWi-Fi範囲で快適なネットワーク環境が実現できます。協力かつ信頼性の高いWi-Fiを家庭に取り入れたい・滑らかな操作でゲームをしたい方におすすめです。また、OFDMA技術によって多くの端末を接続できるようになっています。

4.Wi-Fiルーターの使い方と使用時の注意点

ここでは、Wi-Fiルーターの使い方と使用時の注意点を解説します。

4-1.Wi-Fiを使うための主な手順・接続方法

Wi-Fiルーターの設定は難しいと思うかもしれませんが、優秀な機能が備わっているので誰でも簡単に設定できるようになっています。Wi-Fiを使うための手順と接続方法は以下のとおりです。

  1. インターネット回線を開通させる(回線契約先や回線を開設する事業者に確認)
  2. モデムとWi-FiルーターをLANケーブルでつなぐ
  3. Wi-Fiルーターとパソコンやスマホなどの子機を接続する

手動で設定する場合は、事前にWi-Fiの名前となるSSIDと暗号キー(数字)を確認してください。SSIDと暗号化キーはWi-Fiルーターの裏側やマニュアルなどに記載されています。

4-2.回線側装置から電源を入れる

基本的に、接続作業の順番は、回線側装置から行うことになります。回線側装置の電源オンと起動完了を確認した後、LANケーブルに接続しWi-Fiルーターの電源をオンにしますが、この順番を必ず守ってください。停電時なども含め、回線側装置から電源を入れていかなければ、インターネットの接続がうまくいかなくなる可能性があります。回線側装置の起動完了と接続を待たずにWi-Fiルーターの電源を入れるのは絶対にNGです。

5.Wi-Fiルーターに関してよくある質問

Wi-Fiルーターに関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.Wi-Fiルーターを設置してはいけない場所は?
A.電波を発する家電製品の近くには置かないようにしましょう。特に、注意しておきたいのが電子レンジです。電子レンジでご飯を温めているときに、インターネットがつながらなくなるという現象が起きてしまいます。また、自宅の床に直接置くのもNGです。Wi-Fiルーターの電波は全体的に飛んでいるので、床に直(じか)置きしてしまうと下半分の電波が床に吸収されてしまいます。

Q.あるとうれしい便利な機能は?
A.指向性の強い電波を使っているビームフォーミング機能です。前述したように、Wi-Fiルーターの電波は全方位に飛んでいますが、ビームフォーミングは特定の通信機器だけに電波を飛ばすことができる機能となっています。そのため、Wi-Fiルーターから離れた場所でもつながりやすく、通信速度が落ちにくくなる効果があるのです。ほかにも、複数の通信と接続しやすくなるMU-MIMO機能などがあります。

Q.据え置きとモバイルの大きな違いは?
A.据え置きは有線・無線両方で接続できますが、モバイルは無線だけの接続になるのが大きな違いです。そのため、据え置きは自宅用、モバイルは外出用として使うケースがほとんどでしょう。また、据え置きは容量無制限のプランがほとんどなので通信量の上限を気にせずに使うことができます。一方、モバイルはスマホと同じようにデータ容量制限があることが多いので注意が必要です。

Q.Wi-Fiルーターを使うために必要なものは?
A.インターネット回線とインターネットに接続したい機器(デバイス)が必要になるでしょう。注意しておきたいのが、Wi-Fiルーター単体ではインターネットに接続できないことです。まずはインターネットに接続できるように、インターネット回線の契約をしてください。また、Wi-Fiルーターはインターネット回線を契約する際にセットでレンタルできるケースがほとんどです。

Q.アンテナの種類は違うのか?
A.Wi-Fiルーターのアンテナには、外付けタイプと内蔵タイプの2種類があります。外付けタイプはアンテナを倒すことで電波を縦方向にしっかりと飛ばせるため、2~3階建ての家に適しているでしょう。内蔵タイプはアンテナの向きを変えることができないので、ワンフロアの家に向いています。

まとめ

Wi-Fiルーターは、2つ以上のネットワークを相互に接続する通信機器で、IPアドレスを自動的に割り振ることのできる役割を担っています。パソコンやスマホなど複数の機器を同時にインターネットにつなげる場合、Wi-Fiルーターが必要です。さまざまな種類が発売されていますが、選ぶ際は使用環境・人数や通信規格・セキュリティー規格・機能などに注目してください。どのようなシーンで、どこでWi-Fiを使いたいのか明確にしてから選ぶといいでしょう。