Wi-Fi中継機のおすすめ5選! 選び方のポイントや注意点も解説

Wi-Fi中継機のおすすめ5選! 選び方のポイントや注意点も解説

オフィスなど広い空間でパソコンやスマホで快適にインターネット通信を行うためには、Wi-Fi中継機が必要です。最近では、さまざまな種類のWi-Fi中継機が登場しているので、一体どれを選べばいいのか悩んでいる方は多いでしょう。部屋の隅にいてもWi-Fiがキャッチできるように、優れた中継機を選ぶ必要があります。

本記事では、Wi-Fi中継機の選び方やポイントなどを解説しましょう。

この記事を読むことで、Wi-Fi中継機選びのポイントや注意点などが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.Wi-Fi中継機とは?

まずは、Wi-Fi中継機とは何なのか・どのような役割を担っているのか基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.Wi-Fiの電波を強化するもの

簡単に説明すると、Wi-Fi中継機とはWi-Fiの電波を強化するためのものです。部屋が広くてWi-Fiルーターと接続端末の距離が遠い場合や、壁などの障害物によって電波が弱いときは、Wi-Fiの電波が受信できないということがあります。Wi-Fi中継機を使用すれば、そのような場合でも電波を届けることができ、離れている場所でもパソコンやスマホでのネット通信が可能となるのです。ただし、Wi-Fi中継機はあくまで電波を行き届かせるもので、単体では使用できません。

1-2.2~3階の部屋まで電波を届けることができる

Wi-Fi中継機の大きな魅力は、壁や扉などの障害物を通ることで弱ってしまう電波でも、しっかりと電波を届けることができる点です。たとえば、1階にWi-Fiルーターを設置すると、2~3階でWi-Fiが接続しにくいということはありませんか? Wi-Fiルーターが電波を届けられる距離には、どうしても限界があります。けれども、Wi-Fi中継機を階段付近に設置することで、ルーターが1階にあったとしても2~3階まで電波を届けることができるのです。家族でWi-Fiを共有するときは、Wi-Fi中継機が大いに役立つでしょう。

2.Wi-Fi中継機の選び方

ここでは、Wi-Fi中継機の選び方で押さえておきたいポイントをいくつか紹介します。

2-1.親機の性能に近いものを選ぶ

Wi-Fi中継機を選ぶ際に、最も押さえておくべきポイントは親機の性能に近いか否かです。できるだけ、親機に近い性能のものを選んだほうが、中継機としての役割が発揮できます。Wi-Fi中継機やWi-Fiルーターには通信規格があり、どちらもその規格に適していないといけません。Wi-Fiの電波をスマホなどの端末がキャッチできなくなってしまうのです。だからこそ、Wi-Fi中継機を選ぶ際は、親機であるルーターの性能も確認しておかなければなりません。

2-2.2つの設置方法

Wi-Fi中継機には、コンセントに直接挿して使用するタイプとケーブルを介して接続する据え置きタイプがあります。現在は、コンセントに挿して使うタイプが主流となっていますが、製品やコンセントの種類によっては隣のポートに干渉する恐れがあるので注意が必要です。コンセントタイプは場所を取らないのでスッキリした印象に、据え置きタイプはコンセントから離れた場所に設置できる点がメリットとなります。購入前に、どこにWi-Fi中継機を設置するか考えてから選んでください。

2-3.有線LANポートがあるか

Wi-Fi中継機を選ぶ際は、有線LANポートの有無にも注目しましょう。Wi-Fiは無線でネット通信できるのが大きな魅力ではありますが、有線LANポートがついている中継機を使うことで幅広い用途での使用が可能となります。有線LANポートが複数搭載しているモデルもあり、Wi-Fiに対応していないパソコンやテレビなども接続できるでしょう。有線LANだけに対応している機器や古いパソコンを使っている方は、有線LANポートを搭載しているWi-Fi中継機がおすすめです。

3.おすすめのWi-Fi中継機5選

それでは、おすすめのWi-Fi中継機を5つ紹介します。

3-1.コスパに優れているTP-Linkの「TL-WA855RE」

電源スケジュールを設定して節電できるTP-Linkの「TL-WA855RE」は、比較的安く、お手頃価格で使用できるWi-Fi中継機です。コンパクトサイズながらも強力な通信が実現でき、2本の外部アンテナを搭載しているので安定した通信環境を作ることができます。また、電源スケジュールが設定できるので、オン・オフの切り替えが自動で可能です。Wi-Fiの範囲を制限することもできるようになっているため、節電したい方におすすめの中継機といえるでしょう。

3-2.独自のアンテナを使用したNECの「Aterm W1200EX」

大手メーカーのNECから登場しているWi-Fi中継機で、独自のμSRアンテナを搭載しています。そのため、電波ノイズが入り込みにくく、より安定した通信が可能になる点が大きな魅力です。また、ビームフォーミングという機能に対応していることから、電波を特定の方向へ集中して発射できます。使いたいパソコンやスマホがあれば、Wi-Fiがつながりやすい状態にできるでしょう。

3-3.コンセントから離れた位置に設置できるエレコムの「WRC-300FEBK-R」

このWi-Fi中継機は、コンセントから離れた位置に設置できるのが大きな特徴です。価格はお手頃にもかかわらず、ハイパワー高速無線での快適な通信環境が実現できます。また、有線LANポートが搭載されているため、PS4などのゲーム機にも直接つなぐことが可能です。さらに、ほかのメーカー製のルーターでも問題なく対応できる魅力もあります。

3-4.コンパクトなBUFFALOの「WEX-733DHP」

中継時に異なる周波数帯を使用しているWi-Fi中継機で、デュアルバンド方式にも対応しており、複数の機器を接続しても安定した高速通信が可能です。スッキリとしたデザインになっているため、スペースが狭い空間に最適なWi-Fi中継機といえるでしょう。コンセントに接続するときも、上のコンセント口を邪魔することはありません。コンセントまわりのスペースが気になる方におすすめの中継機です。

3-5.扱いやすさ・性能に優れているTP-Linkの「RE200」

Wi-Fi中継機の中でも扱いやすいと評判になっているのが、TP-LinkのRE200です。デュアルバンド方式となっているため、2.4GHzと5GHzの周波数も同時に使うことができます。通信の安定感はもちろんのこと、一般的な家庭用ルーターすべてと互換性があるので誰でも安心して使うことができるでしょう。さらに、WPS対応でワンタッチでも簡単に操作できます。下部にはLANポートを搭載しているため、有線接続も可能です。

4.Wi-Fi中継機を使用する際の注意点

ここでは、Wi-Fi中継機を使用する際の注意点をいくつか紹介します。

4-1.できるだけ親機と同メーカーのものを選ぶ

絶対というわけではありませんが、できるだけ親機と同メーカーのものを選ぶのが大事なポイントとなります。中には、別メーカーのものでもWi-Fi中継機としての役割が発揮できるタイプもありますが、異なるメーカーのものを使う場合は互換性を確認しなければなりません。接続可能な親機のメーカーが限定されている中継機もあります。事前に互換性を確認しておかなければ、後でトラブルになる恐れもあるので注意が必要です。分からない場合は、中継機のメーカーに問い合わせるといいでしょう。

4-2.Wi-Fiを設置する際の注意ポイント

Wi-Fi中継機を設置する際は、下記のポイントに注意してください。

  • 床への直(じか)置きや低い場所は避ける
  • 窓際や部屋の隅には置かない
  • Wi-Fi中継機の周囲5cm以内にものを置かない
  • 水槽・花瓶・加湿器の近くに置かない
  • 電子レンジの近くに置かない

Wi-Fi中継機の電波は円状に広がるのが一般的です。そのため、窓際や部屋の隅に設置したり、周囲5cm以内にものを置いたりすると電波が行き渡らなくなってしまいます。また、加湿器など中に水が入っているものの近くに置くと、電波に影響をおよぼす可能性があるので注意してください。水の近くだけでなく、Wi-Fiの周波数帯は2.4GHzと5GHzの2種類になっているため、家電製品の近くに置くと電波干渉の原因になり兼ねないので注意しましょう。

4-3.Wi-Fi中継機の電波がキャッチできないことも

Wi-Fi中継機を複数設置し、電波を広範囲に行き届くようにする方がいますが、複数の設置は逆に通信が不安定になってしまう恐れがあるので注意が必要です。Wi-Fiの電波は中継回数が多いほど、通信の安定性が低下する点をしっかりと把握しておきましょう。どうしてもうまくつながらないときは、設置場所と設定を見直してみてください。Wi-Fi中継機から発せられる電波は球体状に飛ぶ傾向があるため、部屋の中央に設置するといいかもしれません。

5.Wi-Fi中継機に関してよくある質問

Wi-Fi中継機に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.メーカーごとの特徴は?
A.主なメーカーとそれぞれの特徴は以下のとおりです。

  • BUFFALO(バッファロー):ボタン1つで接続が可能なAOSSシステムを開発した企業。Wi-Fiルーターと一緒にバッファローの製品を使用することで相性の良さを発揮する
  • NEC(エヌイーシー):電機メーカーの1つでWi-Fi中継機だけでなくWi-FiルーターやLTE対応ルーターなど数多くの通信機器を取り扱っている
  • ELECOM(エレコム):コスパに優れたリーズナブルなモデルがそろっており、快適なネット環境の構築に役立つ
  • TP-Link(ティーピーリンク):低価格ながらも高性能なコスパに優れた製品が多く、なるべく予算を抑えたい方におすすめ

Q.パソコンだけをWi-Fiに接続する場合は?
A.Wi-Fi中継機とつなぐ端末がパソコンだけの場合、無線LAN子機を使用するのも選択肢の1つです。ノートパソコンなど無線でネット接続ができる優れもので、感度や通信速度・価格帯もさまざまな種類があります。コンパクトなサイズとなっているため、スペースを取ることはありません。

Q.デュアルバンド対応のWi-Fi中継機を使用する際の注意点は?
A.2.4GHzと5GHzの接続に対応していますが、実際に電波を中継する際はどちらか一方のバンドしか使用できないことがあるので注意が必要です。たとえば、2.4GHz帯の電波を受信している場合、子機への電波も2.4GHzを使用することになるので速度が半減してしまいます。けれども、デュアルバンド同時接続と記載しているタイプなら、別のバンドを使用するので速度が半減しません。

Q.メッシュWi-Fiルーターとは?
A.専用の中継機とセットで使うのが前提の製品です。Wi-Fi中継機を複数使うことが前提にされているため、オフィスなど広い場所で使用する際に適しています。パソコンやスマホだけでなく、テレビやゲーム機にもネットにつなぐことが多い方は、中継機とセットになっているメッシュWi-Fiルーターがおすすめです。

Q.安定した通信速度を実現するためのポイントは?
A.親機と同じ、もしくは親機以上の速度が出ているモデルを選ぶことです。よく分からない方は、最上位モデルまたはその1つ下のモデルを目安に選んでください。実際に、家電量販店やキャリアショップに行き、店員に相談するのも方法の1つです。

まとめ

Wi-Fi中継機を使うことで、Wi-Fiルーターでは届かない電波を隅々まで届けることができます。さまざまな種類がありますが、できれば親機の性能に近いものを選びましょう。また、Wi-Fi中継機には、コンセントに直接挿すタイプとケーブルを介して接続するタイプがあります。設置場所によっても選択肢が異なるため、事前にWi-Fi中継機をどこに設置するのか決めることも大切なポイントです。使用目的を明確にしておけば、ぴったりなWi-Fi中継機を使うことができるでしょう。複数の種類を比較しながら、目的に合ったものを選んでくださいね。